就職活動の面接で質問の意味がわからないときはどうすればいい?

面接官

就職活動の面接では,どんなに周到に準備を重ねても,本番で思ってもみない質問が飛んでくることも少なくありません。

特に法律事務所での面接の場合は,少し専門的な用語が出てきてしまったり,質問が早口で聞き取れないといこともあったりします。

すると,
「質問の意味がわからない!」
「えっ?聞き取れなかった」
と,軽くパニックを起こしてしまいそうですよね。

そこで今回は、就職活動の面接で「何を質問されているのかわからない」となってしまったときの対処法についてお話したいと思います。

※ パラリーガル(法律事務職員)のお仕事について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
パラリーガルとは?元弁護士が専門家視点で仕事内容・給料・将来性を徹底解説>>

就活の面接で質問を正確に把握できるよう極力リラックスして臨む

就活の面接では,普通は誰しもが緊張してしまいます。
したがって,緊張するなといっても無理がありますが,可能な限りリラックスする工夫はしましょう。

過度に緊張すると,皆さんもご経験があると思いますが,普段であれば当たり前にできることもできなくなります。

そして,ちょっと長い質問やあまり聞かれたことのない質問をされると,
「何?何?どういうこと?」
「え?意味が分からない・・・」
「何を聞かれてる?何を答えればいいの?」
と焦ってしまいます。

しかし,よくよく落ち着いて聞いてみれば,実は簡単な質問や単純なことを少し回りくどく聞いているだけだったりします。

面接が終わって後から考えてみると,
「なんだ,〇〇を聞いていただけじゃないか・・・」
「頭が真っ白になって,質問が全然入ってこなくなっちゃった・・・」
という経験は,あなたにもあるのではないでしょうか。

したがって,まずは過度に緊張した状態で面接に入らないようにすることが重要です。
どうすれば緊張を和らげることができるかは個々違いますので,自分にあった方法を見つけておきましょう。

たとえば,ありきたりですが,数回大きく深呼吸をするというのはとても効果があります。

※ 法律事務所の面接でよく聞かれる質問内容TOP5はこちら>>

質問をもう一度お願いする

面接官の質問が単に聞き取りにくかった場合には,
恐れ入りますが、いま一度ご質問をお願いできますでしょうか。」
というように,再度の質問をお願いしましょう。

また,落ち着いて考えても質問の意味がわからない場合には,
「『〇〇についてどう考えるか?』ということでよろしいでしょうか?」
というように,自分なり理解(受け取り方)を示したうえで質問しましょう。

この際,もし質問の趣旨が間違っていた場合には,面接官から
「いやいや,そうではなくて〇〇ということです」
と簡潔に再度質問を言ってくれるはずです。
そして,これがマイナス評価に繋がるということはまずありません。

ただし,こうしたやり取りを何度もやってしまうと,
「人の話や指示の趣旨を正確に掴めない人」を思われてしまうので,くれぐれも注意しましょう。

なお,面接官の質問の趣旨や意図がわかりにくいとき,
「恐れ入りますが、今のご質問の趣旨は~といいう理解で間違いありませんでしょうか。」
という対応の仕方が良いとする人や書籍などもあるようですが,私はおすすめしません。

この言い方は,一見とても丁寧で良いように思えますが,
「あなたの質問わかりにくです。聞きたいことは要は〇〇ということでいいんですか」
といったように,面接官からすると少しイラッとする人も少なくないと思います。

したがって,あまり堅苦しい言い回しをせず,前述したとおりサラッとした表現でOKです。

面接の場で質問に対して沈黙するのは絶対にNG

面接官の質問が聞き取りにくかった場合も含め,質問に対して何と答えれば分からないときに,一番やってはいけないこと
それは,ただ黙ってモジモジすることです。

これは,非常に印象が悪いです。

たまに,「黙って困っている様子を見せれば試験官が助け舟を出してくれる」と思っている人もいるようですが,優しい面接官ばかりではありません。
助け舟がなく沈黙が続くと,面接のテンポが非常に悪くなるばかりか,面接そのものの雰囲気が悪くなりますので絶対にやめましょう。

また,質問の趣旨が理解できないとき,直ぐに「分かりません」と答えてしまうのもダメです。

最初にもお話したとおり,落ち着いてよくよく考えれば,聞かれていることは単純だったりすることが多いです。
そうすると,面接官としては,
「えっ?これまでの業務経験を聞いているだけなんだけど・・・」
「この人うちに入る気あるのか?」
となってしまう可能性が高いです。

質問の内容や意味がわからないのであれば,先述のようにきちんとその旨を伝えましょう。

わからないことは素直に「わからない」と答える

質問の内容や趣旨は理解しているけれで,答えがわからないときは,素直に「わかりません」と答えましょう。
知ったかぶりをしたり,ごまかすような回答はやめましょう

知識を聞かれた質問に対しては,その知識が無ければどうしようもありません。
例えば,「今の内閣総理大臣は誰ですか?」と聞かれて,総理大臣が誰か知らないのであれば,いくら考えたところで答えは出てきません。

したがって,このように知識を問う質問については,わからない場合には,
「申し訳ございません。勉強不足でわかりません。」
「帰ってしっかりと勉強いたします。」
と自分の勉強不足を反省したうえで素直に答えましょう。

なお,さすがに内閣総理大臣の名前が答えられないとなると不合格となる可能性が高いでしょう(笑)
したがって,最低限の一般常識は備えておく必要がありますね。

以上,今回は「就活の面接で質問の意味がわからないときはどうすればいいのか」についてお話をさせていただきました。
リラックスして面接に臨めるように,ご自分なりの工夫をしてみることと併せて,参考にして頂ければと思います。

法律事務の専門スキルが身につき,転職に強く,全国の法律事務所や企業の法務部で活躍できる「パラリーガル資格」はこちら>>

 


The following two tabs change content below.
パラリ部

AG法律アカデミー

2010年よりパラリーガル資格やパラリーガル実務に関することの他,法律事務所への就職情報などを配信しているパラリーガル(法律事務)専門のWebメディア。 パラリーガル育成の専門スクールが,信頼性と質の高い情報をお届けします。