20代女性が事務職への転職を成功させるコツと5年後に活躍できる事務職選びのススメ

20代の女性に圧倒的な人気を誇るのが事務職ですが、20代で事務職へ転職するのはかなり競争率が高いのが現状です。

特に未経験から転職をするような場合、アルバイトなどでの事務経験がメインになるでしょうから、「未経験歓迎」を打ち出した企業への転職先を選ぶ必要があります。

逆に、ある程度の事務経験があった場合は、受付や一般事務への転職は比較的楽かもしれませんが、事務職という職業上、転職をしても給与アップは見込めない可能性があります。

厚生労働省の統計によると、20歳から24歳が女性の転職年齢のピークに。20代前半は、出産や育児などのライフイベントを控えつつも、キャリアアップを実現できる会社への転職をし、将来に備えている方が増えてくる年代です。

「育休制度=女性が働きやすい」という構図に違和感が生まれはじめ、将来会社で活躍できるかという疑問も、事務職への転職を検討する20代が増えてきた要因と言えます。

【引用元:令和元年版転職入職者の状況

いずれにしても、事務職は人気の職業です。

そこで本記事では、20代女性が事務職への転職をするために、知っておくと便利なことをご紹介していきます。

 

20代女性の転職でおすすめの事務職7選

まずは、事務職の主な種類と仕事内容について解説します。

一般的には、営業事務や受付事務、経理事務などをイメージしやすいかもしれませんが、パラリーガルなどについても把握しておきたいところです。

いろいろな事務職の種類と仕事内容を理解したうえで、自分にとっての適職を選んでください。

総務

総務は、会社全体に関わる必要なものをそろえたり準備したりします。コピー機やパソコンといった備品の配布や管理、社内イベントの企画・運営、クライアントの冠婚葬祭など、仕事内容は広いです。

中小企業では、総務が人事・労務を兼任していることもあります。何かひとつにこだわったプロフェッショナルになるというよりかは、多様なシーンで活躍できるゼネラリストになるというイメージを持っておくとよいでしょう。

経理

経理事務は、毎日の現金の支払い・受け取り、伝票の仕分け・処理、帳簿作成、経費処理などを行います。お金を扱うので慎重に作業を進められる方が向いているでしょう。

経験を積むと、月次補助や月次決算補助、月次・四半期・年次決済などの区切りに行う業務を担当することになるかもしれません。

そういった業務を担当するなら、簿記や関連法律の知識も持っておく必要があります。会社によっては資格を取るように言われることもあるでしょう。

営業事務

営業事務は、その名のとおり営業職のサポートをする役割を担っています。

営業職は、見積書や発注書、請求書といったある程度のフォーマットがある書類も扱うのですが、それらの作成や管理などを営業事務が代行します。

ときには、データ分析やプレゼンテーションの資料作成などを任されることもあるかもしれません。そのためには、WordだけでなくExcelやPowerPointなども使いこなせる必要があります。

企業によっては独自のシステムを使用しているかもしれないので、入社してから覚えていくという形も考えられます。

その他、クライアントから来たメールや電話の対応も仕事内容範囲であることもしばしばあるでしょう。企業や担当する営業職に合わせて柔軟に対応する必要があります。

医療事務

医療事務は、病院やクリニックで働く事務職です。受付やレセプト業務、予約管理などを行います。レセプト業務とは、患者の自己負担分ではない診療費用を健康保険組合といった機関に請求する仕事です。

医療事務に関する専門的な知識が必要になります。

窓口業務

これは一番思い浮かべやすい事務作業になります。受付として、保険証確認・症状確認・会計業務・処方箋の簡単な説明・備品管理・カルテの記入・管理などです。また場所によっては、清掃や紹介状の発送業務・社内資料の作成など多岐にわたります。

レセプト業務

国や保険組合に患者が負担した金額の差額を保険者に請求するために、診察内容を一枚の明細書にまとめる業務のことです。月末から月初めにかけて集中するために、その期間は残業になることもあります。

社長秘書

社長秘書は、忙しい社長の代わりにスケジュール調整や書類整理が主な仕事です。優秀な方だと社外案件の交渉も任されるケースもありますし、商談の場に動向するケースも。営業マンの代わりを務めるレベルの方もいらっしゃいます。

弁護士秘書

弁護士秘書は弁護士が一人で対応しきれない事務作業を行います。

一般的な秘書と同じようにスケジュール管理やメール・電話対応などもしますが、裁判所へ提出する書類や資料の作成も行うのが特徴的です。

弁護士業務ではクライアントとの秘密を絶対に守らないといけないため、定められた規則を遵守できる方でないといけないでしょう。ぽろっと秘密を話すようなことはあってはいけません。

パラリーガル(法律事務)

パラリーガルは、法律事務所秘書と似ていますが、主な仕事内容は訴訟の資料探しや法律関係書類の作成です。弁護士の業務補助というイメージを持つとよいでしょう。

ただし、弁護士によっては、スケジュール管理や来客対応なども求めるので、法律事務所秘書と仕事内容が重なるケースもあります。

以下のような仕事はパラリーガルならではの業務です。一般法律事務職員とは区別されると考えましょう。

  • 法律資料、文献、論文の収集、判例調査
  • 法律相談の準備としての聞き取り
  • 議事録の作成
  • 裁判書類の作成補佐
  • 裁判所とのやりとり
  • 裁判所への同行
  • 債務整理等における相手方業者との交渉補佐

パラリーガルと弁護士の業務分担が重要になってくるので、きちんとわきまえている法律事務所を選んで就職することが重要です。

 

20代女性が一般事務に転職する際の注意点

次に、20代の女性が事務職に転職する際に、知っておくべき知識などをご紹介していきます。

未経験OKを選ぶ際の注意点

20代で事務職に就こうとしている女性向けの求人情報を見てみると、かなりの確率で「職種未経験OK」「業種未経験OK」の文言が目立ちます

確かに事務職という仕事上、業界などによって内容が極端に変わることはないでしょうから、どの業界に行っても一定のパフォーマンスを発揮することはできるでしょう。
 
ただし、事務職自体の知識がない場合は少し話が違ってきます。「業種未経験OK」は業界知識ですので、なくてもこれから覚えていけば良い内容ですが、「職種未経験OK」としておけば多くの応募が来ますので、その中からふるいにかけるのが企業のやり方です。
 
同じ土俵で戦う場合、多少事務経験がある方が必ず優遇されますので、その点だけはあらかじめ覚悟しておくことをおすすめします。

基本的に事務職は会社のコストであるという事実

女性に大人気の事務職ですが、事務という職業は会社に利益を生み出していない部署になります。営業が一番分かりやすく利益に貢献している部門ですので、そこと比較してしまうとあまり強い立場とは言えません。
 
もっとも、営業事務やアシスタント、経理などがいてはじめて会社が機能している部分もありますので、もちろん重要な仕事であることには変わりありません。
 
ただ、事務職に女性が集中する要因も企業は分かっていて、基本的に向上心ややる気、モチベーションの低さが女性で事務を選ぶ方の特徴です。思い当たる方は覚えておきましょう。

転職サイトと転職エージェントのどちらを使うべきか?

ここは悩まずに両方活用してみることをおすすめします。

転職サイトには多くの事務職求人がありますし、転職エージェントにも事務を採用したい企業は多くいます。
 
そもそも転職エージェントとは、転職を考えている方一人一人に担当としてついてくれるアドバイザーであり、キャリアプランを一緒に考えていくパートナーのような存在です。

受ける企業や職種についての相談に乗ってくれるだけでなく、面接対策や面接の日程調整、給与交渉など、個人で行うと極めて大変な作業を代行してくれるという存在でもあります。

弁護士秘書・パラリーガルへの転職をお考えの場合は少々特殊で、一般の転職サイトや転職エージェントでは扱っていないことが多いため、『AG法律アカデミー』のような【法律事務に特化した就職支援】を行うサービスを活用されるのがおすすめです。

就職内定率も80%以上を誇る国内唯一のサービスです。

 

事務職の経験がない20代女性が転職エージェントを利用するメリット

では、転職エージェントを活用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

内定獲得率が高まる

事務職未経験者にとっては、これが一番大きなメリットになるでしょう。

転職サイトの場合は、自分ひとりで頑張って内定を勝ち取るしかありませんが、転職エージェントの場合は、転職エージェントに相談することで、自分の客観的な魅力が発見できたり効果的なアピール方法もアドバイスしてもらえたりするので、内定獲得率は自分一人で転職活動をするよりも高まる傾向にあります。

事務職に特化した転職エージェントが利用できる

転職エージェントの中には、事務職の求人に特化したものもあり、事務職への手厚い転職サポートを受けることができます。事務職でも給与アップの交渉を企業側としてくれたり、転職時期の調整などもしてくれますので、事務職への転職活動が捗ります。

転職で不安なことを相談できる

不安なことを相談できるというメリットもあります。転職活動は孤独な闘いになりますし、必ずしもうまくいくとは限りません。
 
そのような時に、客観的に悪い点等を指摘してくれたり、内定を取るためのコツなどを教えてくれたりする存在は不可欠と言えるでしょう。

経理・営業事務系に転職したい20代女性が活用すべき転職エージェント

マイナビエージェント

女性、特に20代向けの転職エージェントとしては人気なのがマイナビエージェント。総合転職エージェントとして抜群の知名度を誇っており、若い年齢層からの支持を集めています。

豊富な非公開求人を抱えており、特に首都圏・関西圏エリアの方々を対象としていることが特徴です。

中でも20代~30代の転職志望者に重点を置いており、若い方であればリクルートエージェントと併用することで、転職活動を有利に運ぼうと考える方が多いようです。

type女性の転職エージェント

type女性の転職エージェントも若い女性に人気の転職エージェントです。応募書類の対策や年収交渉に強みを抱えており、より早いキャリアアップを目指している志の高い女性の利用者が多いです。

より好条件の転職先を見つけたい方は、type女性の転職エージェントも併用しながら転職活動を行うことをオススメします。

リクルートエージェント

事務職の求人は人気が高く、すぐなくなってしまう場合も珍しくありません。事務職への転職を考えているのであれば、リクルートエージェントのような求人を豊富に抱えているサービスは是非活用したいところ。

管理・事務の求人数は公開求人が4,200件以上、非公開求人が7,600件以上となっております(2021/10/24現在)。

人気のある求人は応募が殺到するため、非公開求人で募集されることがあります。期待されるスキルが高い求人は、その分待遇も良い傾向があるので、事務職の経験がある方は登録しておくことをおすすめします。

医療事務・法律事務系に転職したい20代女性が活用すべき転職サービス

医療事務なら:パソナキャリア

マイナビエージェントは非公開求人が豊富なので経験者にはおすすめですが、もしあなたが未経験者であれば、未経験者も受け入れてくれやすい転職エージェントも利用した方が良いでしょう。

パソナキャリアはサポートの丁寧さ・親身さに定評がある転職エージェントです。

未経験の職種に転職する際は、「経験がなくても転職できるのだろうか」「どんなスキルが求められるのだろうか」「働き続けられるのだろうか」といった疑問や不安が出てくるかと思いますが、パソナキャリアであればこのような転職全般の悩みに関して丁寧に相談に乗ってくれます。

法律事務・パラリーガルなら:AG法律アカデミー

AG法律アカデミーは、パラリーガル(法律事務員)専門の資格講座を運営している国内唯一の専門スクールです。

国内の大手法律事務所をはじめ、一般民事・刑事事件・企業法務事務所に対し、アカデミーで資格を認定された方の転職支援を行っております。

アカデミーで学んだ内容は、各事務所様に高く評価いただいており、あなたの価値を最大限生かせるポジションを提案することが可能です。

パラリーガルに転職したい、今の事務所から転職したい、企業の法務部へ転職したい、知識をつけてキャリアUPにつなげたいとお考えの方は、まずはAG法律アカデミーの無料説明会にご参加ください。

 

事務職が未経験でも事務職への転職を成功させるコツ

最後に、20代女性が事務職への転職を成功させる6つのコツについてご紹介します。

3年先5年先の自分について考える

事務職は職歴やスキルがなくてもチャレンジしやすい職種ではあります。事務職になるために必須の資格はありません。今までオフィスワークの経験がなくても、事務職のアルバイトから始める方もいます。

しかし、転職先ではこういう仕事をして、こういうことをやっていきたいというイメージを持っていないと、事務職はすぐに切られる仕事ですので、正社員として働くことすら難しいでしょう。

事務職には派手さがありませんが、サポート業務に魅力を感じているならやりがいがあって続けやすい職種ですので、サポート業務の先に何があるのか、なぜ事務職をえらぶのか、将来のビジョンについても考えておきましょう。

そういった意味では、法律専門職のパラリーガル、数字に強い経理などは3年後、5年後に活躍できる事務職と言えます。

事務職に有利な資格を取っておく

一般的には、「簿記3級以上」「秘書検定」「医療事務」「登録販売者」「Excel検定」など、事務系に強い資格を持っておくと、転職が成功しやすいでしょう。

以下の8つの資格は社会的認知度も高く、難易度も高すぎず、そしてしっかり知識やスキルを証明できるのでおすすめです。

事務職の転職に有利になる資格一覧
基礎的な能力を
示せる資格
 MOS  WordやExcelのスキルを証明
 日商PC検定  総合的なPCスキルを証明
 文書管理士検定  文書のデータ保管・管理のスキルを証明
 秘書検定  ビジネスにおける常識や対応力の証明
専門的な能力を
示せる資格
 TOEIC  スコアによる英語力の証明
 医療事務技能審査試験  スコアによる英語力の証明
 日商簿記  簿記記入、財務諸表を読み解く・作成する知識・スキルの証明
 パラリーガル認定資格  法律事務についての知識やスキルの証明

事務職未経験の場合、事務職に活かせる資格を取得すれば、その職種への適応能力があることを証明できるのです。

事務職への転職では資格の取得は有利に働くと言えるでしょう。

 

転職先に求める条件の優先順位を明確にしておく

転職先に求める条件も大事なポイントです。自分はどういった仕事をしたいのか、どういった企業に転職したいのか、転職の軸を持って、それをブラさずに活動しましょう。ただ、全ての条件に合致する転職先は少ないかもしれません。

そのため、条件を持って転職活動をすることも大事ですが、譲れないポイントと妥協できる点を明確にして、条件に優先順位をつけることも大切です。

複数の転職サイト・エージェントに登録しておく

1つの転職サイトや転職エージェントだけで頑張るのも良いですが、良い求人が他にしか出ていない可能性もありますので、複数の媒体やエージェントに登録しておくことで、転職のチャンスは飛躍的に高まります。

履歴書や職務経歴書は第三者に添削してもらう

応募書類や履歴書が、きちんと人に印象を与える内容になっているでしょうか。ここで二の足を踏むと、面接までなかなか進めない原因になってしまいます。自分1人の添削だけではどうしても判断が甘くなってしまいますので、転職エージェントの添削サービスを利用してみるのも良い方法です。

大企業にこだわらない

女性の場合、「正社員にこだわること」で転職活動期間が伸びる傾向があります。さらに、できれば大手に行きたいと考えていると、なかなか内定までたどり着けない可能性も高まりますので、大手企業へのこだわりはあまり持たない方が良いかもしれません。

まとめ

純粋な事務職を正社員でなく派遣社員に切り替えたり、事務をアウトソーシングにする会社も増えてきています。会社にとっては、コストとなる正社員を絞り、そうでない仕事はコストの安い非正規社員や業務委託をすることにより、人件費を抑えるのが第一の目的でしょう。
 
つまり、事務職として転職を奇病する方は、専門的なスキルを身に付け、何があっても自分の市場価値を見出せる事務所に就くのが最善と言えます。今回の内容を参考に、より良い転職をしていただければと思います。

 


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