事務職への転職に有利な資格おすすめ8選!経理・医療系など実務に役立つ資格を厳選
事務職への転職では資格を取得することで有利になることができます。
その理由は以下の3点です。
・事務職に関する知識やスキルがあることを客観的にアピールできる
・仕事に対するモチベーションの高さをアピールできる
・未経験でも資格を取得すると採用されやすくなる
しかし、ただ闇雲に資格を取得すれば良い訳ではありません。
事務職で必要になるスキルや知識があることを証明できるような資格を取得しなければ、企業から魅力的な人材であると判断されることはないのです。
そこで本記事では、事務職への転職の際に有利になるおすすめの資格一覧をご紹介します。
以下の8つの資格は社会的認知度も高く、難易度も高すぎず、そしてしっかり知識やスキルを証明できるものをご紹介しています。
事務職の転職に有利になる資格一覧 | ||
基礎的な能力を 示せる資格 |
MOS | WordやExcelのスキルを証明 |
日商PC検定 | 総合的なPCスキルを証明 | |
文書管理士検定 | 文書のデータ保管・管理のスキルを証明 | |
秘書検定 | ビジネスにおける常識や対応力の証明 | |
専門的な能力を 示せる資格 |
TOEIC | スコアによる英語力の証明 |
医療事務技能審査試験 | スコアによる英語力の証明 | |
日商簿記 | 簿記記入、財務諸表を読み解く・作成する知識・スキルの証明 | |
パラリーガル認定資格 | 法律事務についての知識やスキルの証明 |
上記の8つの資格を、基礎的な能力を示せる資格・専門的な能力を示せる資格に分けてご紹介していきます。
具体的には以下の内容を解説します。
・基礎的な能力を示せる事務職への転職でおすすめの資格4選
・専門性の高い事務職への転職で取得すべき資格4選
・事務職への転職で資格取得が有利になる理由
・資格を選ぶ際の注意点
本記事を読むことで、事務職への転職で有利になる資格にはどのようなものがあるか知り、資格取得をするかどうか判断できます。
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事務職への転職に資格取得が有利になる3つの理由
事務職への転職は、資格取得をすることによって有利になります。
その理由として以下の4点が挙げられます。
・事務職に関する知識やスキルがあることを客観的にアピールできる
・仕事に対するモチベーションの高さをアピールできる
・未経験でも資格を取得すると採用されやすくなる
それでは一つずつ詳しく解説していきます。
資格を持っていることで、事務職に関する知識やスキルがあることを客観的にアピールできる
事務職に関連する資格を保有していれば、業務で活かせる知識やスキルがあることを、客観的にアピールすることができます。
事務職経験者の場合、実務経験に即した資格を取得しておくことで、数字で実績を伝えることができなくても、自身のスキルや知識を裏付けすることができます。
また事務職未経験の場合、事務職に活かせる資格を取得すれば、その職種への適応能力があることを証明できるのです。
事務職への転職では資格の取得は有利に働くと言えるでしょう。
仕事に対するモチベーションの高さをアピールできる
事務職に活かせる資格を取得することで、仕事に対するモチベーションの高さをアピールすることも可能です。
なぜなら資格取得・スキルアップのために仕事以外の時間を使ったという事実によって、そのモチベーションの高さを示すことができるからです。
資格の取得はただ保有しているスキルや知識を証明するだけではなく、自身の仕事に対するモチベーションをアピールできる転職において有効な手段なのです。
資格を取得すると、事務職未経験でも経験を補える
事務職の採用では、過去に実務経験があるかどうかで採用が決まることは多くあります。
しかし、未経験であっても資格を取得することで経験を補うことができ、「未経験者だから」と足切りされることが少なくなるでしょう。
例えば、販売職をしていた人が一般事務職を目指す場合です。
日商簿記の資格を取得すれば、実務経験がなくても「スキルや知識はあるから、すぐに仕事に慣れてくれそう」と評価され、採用の可能性を高めることができるのです。
したがって過去に実務経験がない人こそ、資格を取得することで採用の可能性を高める必要があると言えるでしょう。
【関連記事】事務職は人気だけど転職は厳しい3つの理由と今後必要とされる事務職・なる方法を解説
事務職のおすすめ資格4選|MOS・秘書検定など事務職の基礎的な能力をアピール
事務職への転職を目指すに当たって資格取得をするなら、業務に活かせるものを取る必要があります。
しかし実際のところ「資格の種類が多すぎて、どれを選んだらいいのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで第2章では、事務職で汎用性のあるおすすめの資格を4つをご紹介します。
おすすめの資格一覧は以下の通りです。
・MOS
・日商PC検定
・文書情報管理士検定
・秘書検定
それでは詳しく解説していきます。
MOS
出典:マイクロソフトオフィススペシャリスト公式HP(https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html)
MOSとは、Microsoft Office Specialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の略です。
WordやExcelなどのMicrosoft Office製品のスキルレベルを証明できる資格です。
スペシャリストレベルとエキスパートレベルの2つがあり、事務職ではスペシャリストレベル程度のパソコンスキルが求められます。
MOSを取得するメリット
MOSを取得するメリットは、入社後も問題なく業務に適応していけることをアピールできる点です。
その理由は事務職では事務処理が中心となり、WordやExcelを使用する機会が多いためです。
例えばWordなら、事務職では以下のような文書作成が多い傾向にあります。
・送付状作成
・チラシ作成
・案内状作成
・宛名作成
またExcelでは、以下のような内容を図や表を使って作成することが頻繁にあります。
・勤怠入力
・顧客管理
・顧客データ作成
・発注書、請求書作成
・売上管理
・仕分け入力
MOSを保有することで、WordやExcelのスキルを客観的に証明でき、即戦力として上記のような仕事ができるというアピールになるため、必ず取得しておきたい資格と言えるでしょう。
MOS資格でアピールできる具体的なスキル・知識
MOSは筆記試験はなく、実技試験のみです。
そのためMOSの合格者は、知識だけではなく実際に使えるスキルが身についていることを証明できます。
具体的には以下のようなスキルを証明できます。
【Word】※スペシャリストレベルの場合
・文書の書式設定:フォント
・段落、行間設定、表の作成
・操作 ・画像やワードアートなどの挿入や設定
・文書の印刷設定
【Excel】※スペシャリストレベルの場合
・Excelシートの印刷設定や方法
・セルのデータ作成
・セルの書式設定:セルの表示・色の設定など
・グラフ作成
・編集
・セルに数式や関数を適用してデータ集計をする
上記のスキルをMOS保有によってアピールできれば、事務職未経験でも転職の可能性は広がります。
取得していない方は、受験を検討してみましょう。
日商PC検定
出典:商工会議所の検定試験 公式HP(https://www.kentei.ne.jp/pc)
日商PC検定は日本商工会議所主催の資格です。
日商PC検定では、 ・短時間で適切なビジネス文書を作成する力 ・業務データを見て表やグラフを素早く作成し、様々な角度から分析する力 など、よりビジネスの現場に即した事務処理ができることを証明できます。
日商PC検定を取得するメリット
日商PC検定を取得するメリットは、即戦力になるというアピールをしやすいという点です。
事務職で即戦力になるには、限られた時間で間違いのない文書作成やグラフ・表の作成、その他WordやExcelを使用した定型業務などをスピーディにこなす能力が求められます。
日商PC検定を保有しているということは、そのような即戦力スキルがあることの証明になり、企業側から採用されやすくなるのです。
また日商PC検定取得で培ったスキルは、入社後上司に仕事を頼まれた際にも、その指示内容に的確に対応できる実務力が身についているので、「有能な社員だ」というプラスの評価を得ることも可能です。
転職において即戦力アピールができる日商PC検定は取得をしておくと、転職で採用される確率がアップします。そして入社後もそのスキルを活かして活躍することができます。
日商PC検定でアピールできる具体的なスキル・知識
日商PC検定では、2級を取得すると即戦力として採用されやすくなるのでおすすめです。
日商PC2級を取得することで企業へアピールできる具体的なスキルは、以下の通りです。
【文書作成】
与えられた情報を整理・分析し、参考となる文書を選択・利用して、状況に応じた適切なビジネス文書、資料などを作成することが可能。
【データ活用】
エクセルを使って、当該業務に関する最適なデータベースを作成、適切な方法で分析し、表やグラフを駆使して業務報告・レポートなどを作成する。
【プレゼン資料作成】
与えられた情報を整理・分析し、図解技術やレイアウト技術、カラー表現技術などを用いて、適切でわかりやすいプレゼン資料を作成することができる。
MOSに比べると少し知名度は落ちますが、企業での書類選考や面接の際に、資格取得によって得たスキルをどのように事務職で活かせるのかを企業に合わせて伝えられると、企業に即戦力として採用を検討してもらえる可能性が高まります。
MOS資格よりは難易度が高いので、転職活動開始までに比較的余裕がある場合は、日商PC検定の取得を検討してみることをおすすめします。
文書情報管理士検定
出典:公益社団法人 日本文書情報マネジメント協会公HP(https://www.jiima.or.jp/qualification/docinfo_sv/)
文書情報管理士検定とは、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が主催の検定です。
オフィスで取り扱う紙媒体の文書をPCで見られるようにスキャナで保存したり、大量の書類を安全に効率よく長期保管するための技術や法律の知識があることを証明できます。
文書情報管理士検定を取得するメリット
転職において文書情報管理士検定を取得するメリットは、今後のビジネス社会において、重要な知識を持った人材であるということをアピールできる点です。
現在、様々な企業で社内文書や資料などをペーパーレス化する動きが盛んです。
そのような状況下で、文書や資料を正しく管理し、見やすい状態で効率よくデータ化する必要があり、事務職には文書・データ管理の技術や知識が求められるようになっています。
そこで、文書情報管理士検定を取得していれば、そのような技術や知識があることをアピールでき、「安心して事務作業を任せられる人材」といったプラスの評価を得られる可能性があるのです。
したがって、文書情報管理士についてはパソコンスキルなどの即戦力にはつながらないものの、今後、事務職で求められる知識・技術を持っている点は企業にとって評価ポイントになるでしょう。
文書情報管理士検定でアピールできる具体的なスキル・知識
文書情報管理士では、会社で扱う文書や帳票、図面、伝票などの紙文書をスキャンしてデータ化したり、そうした書類を長期的に安全にデータで保存しておく方法を理解・実践できることを証明できます。
例えば、個人情報に関する確実なデータ管理ができることも文書情報管理士の資格取得で証明することが可能です。
個人情報漏洩が問題になっている昨今、企業にとってはデータ管理能力のある人材に魅力を感じるのは自然なことでしょう。
さらに具体的にアピールできる知識やスキルは以下の通りです。
・文書のデータ化に関する知識
・マイクロ写真(文書や図面を縮小したもの)関連の基礎知識や技能
・文書の管理に関する日本の法律や規則についての基礎知識
上記の内容は、勉強しなければなかなか知る機会がないため、データ管理に関する専門知識がある人材は、現在の流れを考えると重宝されるスキルと言えるでしょう。
すでにMOSや日商PC検定などの資格を取得してしまっている場合は、さらにこの資格を取得することで、事務職の転職市場において魅力的な人材となれるでしょう。
秘書検定
出典:秘書検定公式HP(https://jitsumu-kentei.jp/HS/index)
秘書検定は、公益財団法人実務技能検定協会主催の一般常識やビジネスマナーに関する資格です。
「秘書」という名前はつけられていますが、社会人としての常識や、ビジネスシーンにおいて「感じが良い印象」を与えるための方法、時と場合に応じた対応力があることを証明できます。
秘書検定を取得するメリット
秘書検定を取得するメリットは、ビジネスマナーが備わっており、気遣いができる人物であるとアピールできる点です。
秘書検定では、ビジネスシーンに適した文書やメールの作成、電話対応、上司や同僚に対する気遣いなどが求められます。
そのため秘書検定の保有は、社外への文書やメールの作成、来客や電話対応などの場面が多い事務職にとって必須の常識や対応力が備わっていると判断され、企業からの評価はプラスになるのです。
また、非常に知名度の高い資格であるため、秘書検定を保有していると書いておくだけでアピールになるというのもメリットと言えるでしょう。
ただし事務職で有利になるのは、秘書検定準1級以上です。 準1級からは面接が試験項目に入っているため、学んだマナーや対応を実戦でも活かす力が求められるためです。
したがって、準1級以上の秘書検定を取得していると、選考の際に有利に働くでしょう。
秘書検定でアピールできる具体的なスキル・知識
秘書検定準1級を保有しているとアピールできる具体的なスキルや知識は以下の通りです。
・基本的なビジネスマナーが備わっている
・ビジネス文書の作成ができる
・上司からの相談に対する対応
・来客対応
・後輩へのアドバイス
事務職では、同僚や上司のサポートをすることも多いため、上記のようなビジネスマナーや対応力がある人材は採用側の会社としても魅力的な人材であると判断されるでしょう。
専門的な事務職の能力をアピールできるおすすめの資格4選|TOEIC・医療事務・簿記など
次に、より専門性の高い事務職へ転職したい場合に取得すべき資格をご紹介します。
以下の4点について詳しく見ていきましょう。
・TOEIC
・医療事務技能審査試験
・日商簿記3級
・パラリーガル認定試験
貿易事務への転職ならTOEIC
出典:TOEIC公式HP(https://www.iibc-global.org/toeic.html)
TOEICとは、英語能力を測定するテストです。
資格ではなくスコア制であり、そのスコアによって自身の英語力を示すことになります。
貿易事務では日々の業務で英語を使用する頻度が高いため、TOEICでは650点以上のハイスコアを出せると、企業から魅力的な人材として見てもらうことができます。
貿易事務への転職においてTOEICでハイスコアを取るメリット
貿易事務へ転職するにあたり、TOEICでハイスコアを取るメリットは、自分の高い英語力を示すことができ、企業に採用されやすくなるという点です。
貿易事務の仕事では、以下のように英語を使って日々の業務を行います。
・英語の書類を読んだり、作成したりする
・海外の取引先と電話
・メールでやりとりをする
そのため、貿易事務という仕事をするにあたって申し分ない英語力を示せれば、企業側も入社後の働くイメージができ、採用される可能性が高くなるのです。
TOEICのスコアでアピールできる具体的なスキル・知識
TOEICでは、スコアごとにどれくらいの英語力があるのかをアピールできます。
資格としてアピールできるのは500点以上ですが、貿易事務への転職を目指す場合には650点以上のスコアを取る必要があります。
企業へ証明できるスコアごとの具体的な英語力は以下の通りです。
点数 | 証明できる英語力 |
400点未満 | 基礎力不足、英会話の読み書きやコミュニケーションが難しい、資格としてアピールするのは難しい。 |
400〜495点 |
まだ英語の基礎力は不足している。読み書きも正確にはできない。コミュニケーションは限定的ではあるが可能。資格としてアピールするのは難しい。 |
500〜595点 | 基礎力はついており、長文理解ができる。読み書きはやや不正確。簡単なコミュニケーションであれば可能。履歴書には書けるが、プラス評価に繋がることは少ない。 |
600〜695点 | 長文の聞き取りが細部までは難しいができる。英語で自分の意見を伝えることも可能。読み書きを含めて複雑な英文の理解は難しい。履歴書に書いて評価されるようになる。 |
700〜795点 | 細部まで聞き取りができるようになる。自分の意見を伝えたり、複雑な要求にも対応できる。要点をまとめたり、話せる範囲は限定される。十分に企業へアピールできるレベル。 |
800〜895点 | 細部まで聞き取れる。意見を伝えたり、複雑な要求に適切に対応できる。ただし、ものごとを説明する力が若干不足している。英語ができ、転職において武器になるレベル。外資系企業でも足切りされないレベル。 |
900〜990点 | 細部まで聞き取れる。意見を伝えたり、複雑な要求に適切に対応できる。高度な英語も理解でき、英語で的確に表現することができる。ここまでのレベルに達すると、企業からは魅力的な人材となる。 |
貿易事務は英語力を問われる専門的な事務職だからこそ、TOEICでハイスコアを取り、英語力をアピールできれば、採用される可能性がグッと高くなります。
貿易事務への転職を検討している人は、ぜひTOEICのハイスコアを目指して勉強をしましょう。
医療事務への転職なら医療事務技能審査試験
出典:一般財団法人 日本医療教育財団公式HP(http://www.jme.or.jp/exam/mc/index.html)
医療事務技能審査試験とは、一般財団法人日本医療教育財団が主催している医療事務系の資格試験の中では最大規模を誇り、医療事務としてのスキルや知識があることを証明できる資格です。
医療事務の現場のニーズに対応した試験内容となっており、45年もの間、信頼性の高い資格として、医療従事者から評価され続けています。
医療事務への転職において医療事務技能審査試験を取得するメリット
医療事務技能審査試験を取得するメリットは、即戦力として評価してもらえる点です。
現在、多くの病院やクリニックでは医療事務の人材が不足しており、未経験者や資格を持っていない人も含めて、採用を行っている状況です。
しかし、未経験者が医療事務の仕事内容や医療用語・知識を覚えるまでには半年以上の時間がかかるため、未経験であっても有資格者であれば、経験を知識で補えている「即戦力」として、採用されやすくなるのです。
そのため医療事務への転職を目指す場合は、医療事務技能審査試験は必ず取得しておきましょう。
医療事務技能審査試験取得でアピールできる具体的なスキル・知識
医療事務技能審査試験では、医療事務で実際に行う業務の知識があることを証明できます。
具体的に病院やクリニックにアピールできる知識は、以下の通りです。
・窓口や受付で患者さんに対するコミュニケーション能力「患者接遇」
・保険診療の診療費を計算して請求をする「診療報酬請求業務(レセプト作成業務)」
・保険制度
・医療用語
医療事務未経験であっても、上記のような知識を持っている人材は、大変魅力的です。
採用側の心象を良くし、採用に近づくためにも、取得しておきたい資格と言えるでしょう。
経理事務への転職なら日商簿記2級
出典:商工会議所の検定試験 公式HP(https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping)
日商簿記は商工会議所が主催の簿記に関する資格であり、非常に知名度が高いものです。
経理事務に必須の会計知識や財務諸表を読み解く力、企業の財務状況を理解する力を証明することができます。
経理事務への転職における日商簿記取得のメリット
経理事務への転職において日商簿記の取得は、特に実務経験がない方に大きなメリットがあります。
それは、日商簿記資格を取得することで自身のポテンシャルをアピールでき、経験をカバーできる点です。
経理事務の採用では、どうしても実務経験者が優先される傾向があります。
しかし近年の人材不足の影響により、「日商簿記2級以上を取得していれば未経験者でも採用したい」と考える企業が増えてきているのです。
ちなみに日商簿記2級以上の保有を求める企業が多いのは、実務レベルの知識が含まれる2級以上が実際に企業で役立つスキルであると考えられているためです。
まずは日商簿記2級を取得することで、経理の実務未経験者であっても採用される可能性がアップするため、資格取得は経理事務への転職において大きなメリットなのです。
日商簿記2級の取得でアピールできる具体的なスキル・知識
先述の通り、日商簿記2級以上の保有を求める企業が多いのは、実務で活かせる簿記知識の保有を示せるのが、2級以上であるためです。
日商簿記2級以上で企業に対してアピールできる具体的な知識は以下の通りです。
・簿記記入における仕訳
・伝票会計
・財務諸表の作成
・工業簿記における簿記記入
・原価計算
上記の知識はいわゆる、経理の「即戦力」をアピールできる内容になっています。
未経験であっても、企業にとっては上記の知識があるかないかでは雲泥の差です。
経理事務への転職を成功させるためにも、日商簿記2級は取得必須と言えるでしょう。
パラリーガルへの転職ならパラリーガル認定資格
出典:一般社団法人 日本リーガルアシスタント協会 公式HP(https://houritsujimu.com/)
パラリーガルとは、弁護士の指示・監督のもとで法律事務を行い、弁護士の業務をサポートする専門的な事務職です。
パラリーガル認定資格は保有していることよって、法律事務の知識・スキルがあることを証明できます。
パラリーガルへの転職におけるパラリーガル認定資格取得のメリット
パラリーガルへの転職においてパラリーガル認定資格を取得するメリットは、即戦力をアピールでき、仕事に対するモチベーションが高いことをアピールできる点です。
パラリーガルは資格がなくてもなれる職種である一方、法律に関する基本的な専門知識が問われるため、どうしても実務経験者が採用されがちです。
そこで、法律を全く学んだことのない未経験者でも、パラリーガル認定資格を取得することによって、法律事務の基礎知識があることを証明できます。
そして採用側は「すぐに仕事に慣れて活躍してくれそう」と即戦力になることを期待して内定を出すことができるのです。
また、パラリーガル業務に特化した資格を取得している点は、その仕事に対する真剣度の高さを示すこともでき、採用側からの心象は良いものとなるでしょう。
したがって、パラリーガルという法律事務に興味を持っている方は、パラリーガル認定資格の取得を検討してみましょう。
より専門性の高い職種を目指してスキルや知識を高めれば、転職市場において市場価値を高めることができます。
パラリーガル認定資格でアピールできる具体的なスキル・知識
パラリーガル認定資格を取得することによって専門的な知識があることを示せることは先述の通りですが、具体的には以下のような知識をアピールすることが可能です。
・民法、民事訴訟法、刑事訴訟法等の基礎知識がある
・裁判手続の流れ、自分が行っている事務処理の位置付けを理解している
・基本的な法律用語や専門用語を理解している
パラリーガル認定資格を取得するためにはパラリーガル認定資格講座の受講が必須になっています。
この資格を取得したということは、一定のカリキュラムを修了し、法律事務の実務について基礎から体系的に学んでいるいう事実も示すことができ、モチベーションとポテンシャルの高さもアピールすることができます。
AG法律アカデミーで受講できるパラリーガル認定資格講座では、就職サポートも手厚く行っています。
履歴書、職務経歴書の作成や、面接練習のサポート、また法律事務所紹介も行っていますので、パラリーガルとして就職するまでしっかりサポートしてくれます。
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事務職系の資格にどれを選ぶか迷った際のポイントと注意点
資格を取得することで、事務職への転職を成功させたいと思っている人は多くいるかと思いますが、資格を選ぶには以下の注意点があります。
・目指す事務職で活かせない資格は選ばないようにする
・社会的認知度の低い資格は避ける
それでは詳しく解説していきます。
目指す事務職に活かせない資格は選ばないようにする
闇雲に資格を取得しても目指す事務の職種で活かせなければ、企業に対するアピールにならず意味がありません。
転職において企業は、候補者が「即戦力になれるかどうか」「すぐに仕事に慣れ、活躍してくれそうなポテンシャル、知識、スキルがあるかどうか」を見ています。
そのため資格保有を示すことで、その業務で活躍できるスキルや知識があることを示なければ、採用されることはないのです。
極端な例ではありますが、経理事務の採用の場で医療事務技能審査試験の資格保有をアピールしても、業務上で必要となるメインの知識やスキルを示せていないので何のアピールにもならないのです。
目指す事務の職種を決めたらどんなスキル・知識が求められるのかを知り、自信をアピールするための資格を選ぶようにしましょう。
社会的認知度の低い資格は避ける
社会的認知度が低い資格は、転職を目的にする場合は選択を避けるようにしましょう。
履歴書や職務経歴書で資格保有をアピールしたとしても、知名度が低ければ採用担当者がスルーしてしまう可能性があります。
またわざわざどんな資格か調べてくれるケースは少ないため、資格保有をしていない状況と差がなくなってしまいます。
せっかく勉強して頑張って取得したのにもかかわらず、自身のスキルや知識をアピールできないのは残念ですよね。
転職の武器作りとして資格取得を考えている場合は、社会的認知度の高い資格を取得して、採用担当者へ「御社で活躍できる」ということをアピールできるようにしましょう。
事務職の資格取得|教育訓練給付制度の利用もおすすめ
教育訓練給付制度とは、以下の給付条件を満たす場合に厚生労働大臣指定の教育訓練(通信講座など)を受ければ、その費用の20%(最大)を「教育訓練給付金」として支給するという制度です。
【教育訓練給付制度を初めて利用する場合】
雇用保険加入期間が満1年以上の方が対象
【教育訓練給付制度を利用するのが2回目以降の場合】
「1.雇用保険加入期間が前回受講開始日より3年以上」
「2.前回の教育訓練給付金の支給決定日から3年以上」
の2点を満たしている方が対象
上記の給付条件に当てはまり、資格取得に伴って通信講座などを受講しようと考えている場合は、こちらの制度の利用を検討してみることをおすすめします。
教育訓練給付制度について詳しく知りたい方はこちら(厚生労働省HP)
事務職の資格まとめ
今回は、事務職への転職でおすすめの資格紹介をメインに解説をしました。
改めて、本記事の内容を振り返ってみましょう。
事務職への転職でおすすめの資格は以下8つ
事務職で資格取得が有利になる理由は以下3点。
- 事務職に関する知識やスキルがあることを客観的にアピールできる
- 仕事に対するモチベーションの高さをアピールできる
- 未経験でも資格を取得すると採用されやすくなる
資格を選ぶ際の注意点
- 目指す事務職で活かせない資格は選ばないようにする
- 社会的認知度の低い資格は避ける
- 教育給付制度の利用もおすすめ
事務職への転職で少しでも有利な状況にするために、自分にどの資格が必要か考えて、取得を検討してみましょう。
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