法律事務所からの書類だとわからないように郵便物を送る方法

郵便物

郵便物を送るときにも特別な配慮をする必要があります。

法律事務所にいらっしゃるお客様には、認知や離婚問題、相続問題など、
家族にも知られたくない内容でご依頼される方も少なくありません。

今回は、法律事務所からの書類だとわからないように
郵便物を送る方法について一緒に見て参りましょう。

郵便物に手書きで宛名を書き、個人名で出す

もっとも手っ取り早い方法としては、
手書きで宛名等を書き、送り主欄については
肩書の弁護士や法律事務所を省いて弁護士の個人名で出す
という方法が考えられます。

もっとも、この方法では、
家族等に開封される可能性がゼロとは限りません。

「絶対に家族にばれないように!」と言われたような場合に
この方法を用いるのは得策ではないでしょう。

郵便物に「親展」と記載し、書留郵便で送る

親展」は「脇づけ」と言われ、
必ずご本人が開封してくださいの意です。
「親展」の文字は封筒の表側の左下に記載します。

※参考:パラリーガル、グッと差がつく法律事務1【縦型封筒の宛名書きについて】

※書留郵便については「事務職として知っておきたい目的に合った郵送方法(2)

ただし、この方法も、親展を無視してしまうような
家族がいる場合にはあまり意味がありません。

郵便物を「本人限定受取」として送る

「本人限定受取」は、
郵便物、ゆうメール、ゆうパックにつき、
名あて人または差出人が指定した人ひとりに限って
郵便物を渡してもらえるサービスです。

詳しくは「事務職なら知っておきたい目的に合った郵送方法(3)
というコラムに記載があるので、そちらをご参照ください。

ただ、この方法も、本人以外が受け取ろうとして拒否された場合は
「あの書類、何!?」と問い質される可能性があるので、
秘密の書類の到達自体を知られたくないような場合には向きません。

郵便局留めや私書箱を利用する

郵便局留めは、受け取りたい郵便局の窓口で
郵便物等を受け取ることができるサービスです。

受渡しにかかる手数料は無料なので、
気軽に利用できて便利です。

利用方法は、送り状や封筒の宛先欄を
受け取りたい郵便局にするだけでOKです。
たとえば、AG紀子さん宛ての郵便物を、
新宿区役所内郵便局で受け取りたい場合は、
下記のように記載します。

郵便局留め

一度ではなく何度も郵便局で留めておきたい場合は、
郵便局に「私書箱」を設置して、
そちらに郵便物を配達してもらう方法もあります。
利用料は無料ですが、
空き状況による、毎日郵便物を受ける、
遅滞なく受け取ることができるなど、
いくつか利用するための条件があります。

参考:事務職なら知っておきたい目的に合った郵送方法(3)

法律事務所が取り扱う案件は、大変センシティブなものも多いため、
日頃よりプライバシーを意識して仕事するよう努めましょう。

 


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